■本日のお題
~ 第二の心臓 ~
「第二の心臓」とは、足全体のことを指しますが
その中でも特にふくらはぎは、大きな役割を持っています。
身体の中には血液が循環していますが
血液には酸素の他に、栄養分を体全身に運ぶ役割があります。
もし、その血液の流れが滞れば・・・
肩こりや冷え、血栓や脳血流といったような血行障害を起こし
更に動脈硬化や脳梗塞などの重たい疾患にも成りかねません。
当然酸素や栄養は不足し、免疫力は劣えてしまうので
いろんな病気を招きます。
そんなの嫌ですよね、辛いだけじゃなく命にも関わるなんて
何が何でも、できるだけ健康でいたいです。
そこで血液の流れをスムーズにしてくれるのが
救世主のふくらはぎなのです!
ではふくらはぎが、いつどんな時に活躍してくれるのでしょう?
人間の身体の中の血流についてですが
まず心臓からポンプのように動脈を通り
身体全体の細胞に、新鮮な酸素と栄養の血液を排出します。
その一方で細胞から二酸化炭素と老廃物を回収し
古くなった血液は静脈を通り心臓へと戻ります。
こうやって血液は、人の身体の中を循環しています。
ただ人間の場合は、犬や猫と違って二足歩行のため
人の血液は重力の影響によって、70%が下半身に集まっています。
そこで血液の循環を滞らせると、心臓へ戻すことが難しくなります。
滞らせないお手伝いをしてくれるのが、ふくらはぎなのです!
ふくらはぎの筋肉がしっかりと収縮すると
そこでポンプの役割をシッカリ果たしてくれるので
二酸化炭素や老廃物を心臓へと、きちんと運んでくれるのです。
ここで少し余談なのですが
前の説明で、人の身体の中を血液が循環してることは
お分かり頂けたと思うのですが
そこで疑問に思うのが
古くなった血液、二酸化炭素や老廃物がまた心臓へ!?
と思いますよね。
ご安心下さい!
老廃物の多くは尿や便、汗、呼気、垢などによって体外に排出されます。
また心臓と肺とを結ぶルート、肺循環によって
心臓に戻った静脈血に酸素を供給し、新鮮な動脈へと再利用してるのです。
肺といえば、肺活量や空気を通る気管支を思い浮かべますが
血液と大きな関りを持っていたとは、少しイメージ変わりますよね?
「はい」(笑)
で話は戻って、ふくらはぎの続きです。
よく中高年になると、いつの間にか血圧が高くなる方がいます。
血圧というのですから、当然血流が関わっています。
この原因のひとつとして、ふくらはぎの働きも関係しているのです。
ふくらぎの筋肉を触ってみて下さい。
このとき硬いと、第二の心臓であるふくらはぎがうまく働かず
心臓や血管に負担をかけ、高血圧になりやすい傾向があります。
では皆さんの身体の中にある血管、毛細血管も含め
すべてをつなげ合わせると、どれぐらいの長さだと思いますか?
何とナント! 地球を2周半もしてるんですよ~~~~~!
あらまぁビックリですね。
しかも血液が心臓から出て、心臓へ戻るその距離が地球を2周半もあるんですよ~
時間にしてどれぐらいで1周すると思います?
約 1分ほどだと言われています。
このスピードで体内を巡回しているのですから、滞っては大変な事態です。
是非、ふくらはぎに頑張って欲しいところです!
ところで、熱を作る筋肉の多くは下半身にあるのはご存知ですか?
下半身には、全身の筋肉の3分の2が集まっているそうです。
ということは、下半身の筋肉を動かすことで
第二の心臓であるふくらはぎのポンプが、血液の循環を良くしてくれるのです。
まずは、ふくらはぎを軟らかくしてあげましょう!
てっとり早いのは、歩くことです。
ウォーキングなど、運動を習慣づけすることがお勧めですが
普段ちょっとした距離で車に乗っていたのを歩きに変えたり
エレベーターを使わず階段を使ったり
また運動する時間が無い方でも
歯磨きをしながらの、ながらの足ふみや
テレビを観ながら、膝を屈伸させるスクワットなども良いですね。
デスクワークの多い方でしたら、机の下で
つま先を上げたりかかとを上げたりと足元の上下だけでも、ふくらぎの運動となります。
こうした日頃のちょっとした心がけが大切で
足への良い影響、身体の為となります。
またふくらはぎのマッサージも効果的です!
足先までいった血流は静脈をつかって
二酸化炭素や老廃物を、心臓へ運ぼうとしますので
そのお手伝いとなります。
マッサージのポイントは
血液を心臓に戻すつもりで
アキレス腱から膝の裏に向かって両手でさすります。
また.雑巾を絞るように、足首から膝に向かって揉むのも良いでしょう。
特にアキレス腱とひざ裏などの関節部分は
マッサージして、ちょっとした痛みを感じることもあると思いますが
まさに血流が滞っているための症状なので、とくに念入りにほぐして下さい。
身体が温まっているお風呂あがりのマッサージだと、また効果的です!
さぁ今日から始めましょう!
健康のための血の巡り、ふくらはぎ運動&マッサージを。